前置詞「to」は方向を表す前置詞であり、そこから転用して「これから~する」という未来的な用法に活用することが出来ます。そのチームは明日出発する予定ですの意味を表す次の2つの文章を見てみましょう。
①The team is to leave tomorrow.
②The team is going to leave tomorrow.
①The team is to leave tomorrow.
「be(~である)+to(~する方向に)」be to 不定詞と言われている用法で、最も端的に未来を表現していると理解できるのではないでしょうか?
be to 不定詞の1つの特徴として、主語以外の第3者に決められた予定という特徴があります。beは(~である)という「状態」を示し、to以降のその後の予定にどこか縛られてしまっている印象を受けますね。
「~する状態にある」という客観性の強い予定ですので使われる主語も二人称(you)や三人称(he, she, theyなど)が比較的多い傾向があります。
ですので、自らの予定を述べる
”I am to take my baby to the park”「私はこどもを公園に連れていく予定だ」(×)
これでは、母親の予定がまるで誰かに決められてしまっているかのような物言いで、不自然です。
be going toを使って、
”I am going to take my baby to the park.(〇)
これが正解ですね。
*be to 不定詞には補語として「~すること」という用法もあり、主語=補語という関係が成り立つ点が上記と異なります。
My dream is to become a pilot. (My dream=to become a pilot)
②The team is going to leave tomorrow.
be going toは進行形を土台にして予定の用法を確立してきました。なぜこれが、予定を表すのか?まず、goの進行形を考えてみましょう。進行形~ingは「~している」という意味になります。ここから出来事のある程度の時間を「切り取った」映像が身に浮かぶと思います。
goの進行形goingを使うことで「進んでいる」という映像が目に浮かび、方向を示すtoと組み合わせることで、「まさに今~しようとしている」という意味が生まれました。
・I am going to quit a job.(私は仕事を辞める予定です)
上記の例ではもはや「行く」という意味を無くして、近い将来を示す「記号」として現代英語では使われます。
ですので、
・I am going to go to Hawaii.(私はハワイに行く予定です)
という一見、くどいような言い方も成立します。もっともリズムが悪いので、going to をgonnaと発音することもおおいですね~。
その他、will/be about to/be ~ingを使った未来表現がありますが、それらについてはまた別に説明します。
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