シンガポールの歴史と概要
マレー半島の南端に位置するシンガポール共和国は、本島のシンガポール島と大小50ほどのサザンアイランズと呼ばれる島々からなっています。高温多湿の熱帯モンスーン気候に属し、年間を通して寒暖の差がほとんどない常夏の島です。人口は560万人。中国系、マレー系、インド系など様々な民族が生活する多民族国家で、英語、マンダリン(北京語)、マレー語、タミル語が公用語です。18世紀初頭からイギリスの植民地支配下にありましたが、1955年の部分自治政府成立、1959年の政権獲得、1963年のマレーシア加盟を経て2年後にはシンガポール共和国として独立し、アジア有数の近代国家といわれるまでの経済発展を遂げました。 (『海外旅行教育のすすめ』より)
他民族が集まるこの国を統制するために、さまざまな規制や法律、そしてそれを徹底させるための罰金制度が設けられているのも特徴です。ごみのポイ捨てや電車内での飲食、チューインガムの持ち込み等、日本で見かける光景もシンガポールでは、タブー視され、ごみのポイ捨てに至っては最高$1,000(115,000円)の罰金に処せられるというから、ビックリです。日本も綺麗な国と言われることが多いですが、それは日本人が長年築き上げた道徳観により成り立っているのであって、シンガポールは多民族国家であるが故に、ルールで縛らないと成り立たないというのが面白い違いですね~。海外旅行すると日本の良いところに気づけるのも魅力の1つです。
チャンギ国際空港へ
富裕層や競争力のある国として知られるシンガポール。周辺国のマレーシアやタイよりもずっと早くから成長を遂げ、淡路島程度の大きさにも関わらず、アジアを代表する経済大国となりました。日本よりも発展しているイメージがあった僕は、街中の雰囲気はどんな感じだろう?など興味が湧き、思い切ってシンガポールに行ってみることにしました。
まずは日本の羽田空港からシンガポール航空でチャンギ国際空港に向かって飛び立ちます。シンガポール航空は毎年、世界中から高い評価を受け、数々の航空会社関連のランキングに1位に選ばれるという輝かしい成績を誇っています。
羽田発は朝9時ぐらいの出発で、若干眠気が漂う最中でしたが、搭乗口入口付近のCAさんが笑顔でお出迎えしていただき、眠気は何処やら、これからの空旅に気分があがります。いろいろなことに気を配りながら、常に笑顔を心がけているCAさんは素敵だなと思いつつ、自分が人と会話している時も同じことができているだろうか?と啓発されてしまいます。さすが世界一の航空会社です。
シンガポール航空の機内食は「jinger pork(豚の生姜焼き)」か「chiken」かを選べるみたいだったのですが、せっかくなので、「chiken」をオーダー。何かを頼むときは、前回のラスベガス旅行で書いたように「Can I have~?」と付ければOKですね。写真を下に付けますが、お蕎麦もついてて、とても美味しかったです。きっと日本の空港から調達しているから、日本の食品も多いのでしょうか?色々な国の方に満遍なく好まれる機内食のメニューを考えるのは大変だろうなとつくづく思います。デザートにはハーゲンダッツが付いてきて、これまたビックリです。「ホスピタリティとは顧客の期待を上回ること」というのを地で体現していて、すごいなと感心。シンガポールが人気の旅行先となる理由がわかったような気がします。
そんなこんなで飛行機に乗ること約7時間。世界一の空港にも選ばれているチャンギ国際空港に到着しました。チャンギ国際空港の中にはジュエル・チャンギ・エアポートという、熱帯雨林の中に迷い込んだような施設があり、壮観でした。日本の羽田空港も綺麗ですが、ただ機能的で綺麗なだけじゃなくこういう観光客を魅せる施設がシンガポールにあるのは、懐の大きさを印象付けます。聞けばこの設計者は、マリーナベイサンズの設計者と同じモシェ・サフディさんという方のようで、マリーナベイサンズも迫力に圧倒されましたが(後述)、とにかくスケールのでかいことを考える人だなと思いました。頭の中で考えているまるで漫画みたいな絵面ことを、そのまま現実世界に持ち込んでしまうあたり、芸術家としての矜持も感じられます。ちなみに真ん中にある室内滝は再循環された雨水を利用していて環境にも配慮されているんですね~
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