『~すること』を表す不定詞to doと動名詞doingは、使い分けってどうなっているの?

原則①:動作の実現に「積極的な意味合い」を取る動詞が不定詞で、「消極的な意味合い」を取るのが動名詞。

to不定詞のtoはもともと「方向」を意味する前置詞です。よってto不定詞だけを目的語にとる動詞には、これから先何かをしようとする積極的な意図や希望・期待を示すものが多く、動的な感じが強くなります。
一方、動名詞は回避・延期・休止など消極的な意味の動詞が多く、静的な感じが強くなります。
(〇)I hope to see you again.(×)I hope seeing you again.
(〇)I avoid going out.(×)I avoid going out.

原則②:不定詞は未来指向的。動名詞は事実指向的。

to不定詞には、「これから~する」という未来的な含みがあります。つまり、「まだ~していない」「実際に~するか分からない」という不確定な含みから、未来指向的なニュアンスをもっています。動名詞は動詞が名詞化したもので、そこから「事実」であることを表します。「現在のこと」「過去のこと」というのは「事実」に他なりませんから、使われる動詞は事実指向的な動詞になります。
(〇)I decided to go to Japan.(×)I decided going to Japan.
(〇)I finished cleaning the room.(×)I finished to clean the room.
(〇)Would you mind opening the window?(×)Would you mind to open the window?
→mindはこれからすることを気にするという感じもしますが、「想定されること」を実際に起こる=事実とした場合に、どう思うか?というニュアンスで理解した方が良いでしょう。

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