知覚動詞や使役動詞のあとに動詞の原形を使うのはなぜ?

let me go と allow me to goの違い

次の文章を比べてみましょう。

① I wanted to go to the Mt.Fuji, but my mom wouldn’t let me go.

(私は富士山に登りたかったが、母親がそうさせてくれなかった。)

② I wanted to go to the Mt.Fuji, so my dad allows me to go to there.

 (私は富士山に登りたかったので、父親はそれを許した。)

①②ともに意味は逆といえど、似たような文章ですが、使役動詞letを使った場合はその後が動詞の原形です。

両者の違いは何なのでしょうか?

■ 動詞+目的語+to 不定詞

動詞+目的語+to 不定詞として使われる上記の単語に共通する特徴があることにお気づきでしょうか?

いずれも、「~する方向に」という意味が含まれていることに気づきます。

前文のallowは「~富士山に行ってよいと(その方向に)許す」というものです。

これはtoのもともとの原義である「方向性」とよく馴染むものですね。

■ 動詞+目的語+動詞の原形(原形不定詞)

いっぽう、上記は、動詞+目的語+動詞の原形が使われる単語です。共通する特徴は、行為の同時性・一体性を表します。前文のlet me goは、「富士山に行くことを許す」と

「富士山に行くこと」が一体化した行為である為、方向性を表す「to」をわざわざ充てる必要がないのです。

知覚動詞も、同様の理屈です。

I saw someone enter the building.

I notice a dog come in. なぜ、toを挟まないか?もうお分かりですね~

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次