可能性を表すmayとmightの違いって何?(助動詞の過去形の意味)

助動詞の過去形は、「遠さ」を表す。

英文を読んでいると、Would you mind if I sat?(座ってもよろしいですか?)とかCould I get a straw please?(ストローをいただけますか?)とか出てきて、決して過去形の意味ではないのに助動詞の過去形を使ったりします。教科書では、仮定法過去用法で「事実に反する仮定」とか「丁寧・婉曲表現」と説明されていますが、正直言って分かりにくいですね。もう少しシンプルに言い表すと、「遠さ」と理解した方がいいかもしれません。

どんな「遠さ」を表すかというと、次の3つに大別できると思います。

①時間的な遠さ⇒そのまま過去を表す

 I went to Korea last week.「先週、韓国へ行った」

②現実からの遠さ⇒仮定を表す

 If I had enough time, I would travel around the world.「もし十分な時間があれば、世界中を旅するのになぁ」

③相手からの遠さ⇒控えめ・丁寧さを表す

 Would you lend me a pen?「ペンをお借りしてよろしいですか?」

mightはmayよりも確信度が低い

mightはmayの過去形ということを踏まえた上で次の文章を比べてみましょう。

・I may go the party next week.

・I might go the party next week.

どちらがパーティに来なさそうでしょうか?mightの方ですね。

感覚的にはmayは50%ぐらい、mightは30%くらいと言われていますが、いちいちパーセントのことを気にして話さないでしょうから、確信がもてないようであればmightを使えばよいと思います。

他の例で言うと、

・It may snow in the afternoon.

(雲行きがまさしく怪しく、外も氷点下になりそうな状況で、「雪が降るかもしれないから、帰り気をつけてね」くらいのニュアンス)

・It might snow in the afternoon.

(氷点下まではいかないだろうけど、場合によっては雪がふるかもしれないので「折りたたみ傘くらいもっていけば?」くらいのニュアンス)

が挙げられます。

許可の過去形を表したい場合は?

mightに許可の過去形を表す意味は無く、代わりにwas allowed to等を用います。

He was allowed to go to the party.(彼はパーティーに行くことを許された)。

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